2016年6月6日月曜日

【学生記事】Coppelius 21世紀に蘇りし紳士バンド

 Hallo, zusammen! だんだん暖かいを通り越して暑くなってきましたが、みなさんお元気ですか?
6月は祝日もないし、天気もどんよりでちょっと気持ちが滅入りそうなMarktbrückeです。

 そんな風にテンションの上がらないとき、みなさんは何をしますか?食べる、出かける、おしゃべり
する、寝る(?)…人によってその方法はさまざまだと思いますが、私の場合は音楽を聴くことです。
そこで今回は、夏前のなんだかボンヤリとした日々を乗り切ろう!ということで、とあるドイツのバンドを
紹介したいと思います。ドイツ音楽なのにクラシックじゃないのか〜という方、これを機にドイツ音楽の
ジャンルを広げましょう!
 さっそく紹介にうつりましょう。まずはバンドの写真がこちら! 



 ……なにやらすごいですね。どこから突っ込めばいいやら、という表現がぴったりです。
バンド名はCoppelius(コペリウス)、1997年結成のメタルバンドです。
ただこのCoppelius、普通のメタルバンドとは少し違うところがあるんです。





 そう、コペリウスの最大の特徴はこのメタルバンドとは思えない楽器編成です。
クラリネット、チェロ、コントラバスとドラム。まるで室内楽のような楽器編成が、このバンドの音楽を彩って
いるのです。
 コペリウスのバンドメンバーの6人は「19世紀に現れし紳士」であり、そのためシルクハットにフロックコー
トといういで立ちなのだとか。そして19世紀といえばブラームス、ワーグナー、シューマンなどが活躍した
ロマン主義の時代!これを聞くとドイツクラシックファンのみなさんも興味が湧いてきたのでは?

 そしてコペリウスの音楽の特徴は、メタルというジャンルらしい重厚感、ヘヴィーさはありながら、同時に
繊細で細やかなところです。品の良さすら感じさせるような音の重なり、しかしそこから溢れるパワーを
ていると、本当に彼らは19世紀からタイプスリップしてきた紳士達で、混沌とした近代音楽とクラシック
を融合させているのでは?!と思ってしまいます。


 そしてもう一つ、コペリウスには面白いところが!
http://www.coppelius.eu/eingangshalle_jp.html こちら、コペリウスのオフィシャルサイトなのですが、
なんとページの選択言語に日本語があるのです。以下、少しバンドの紹介文を引用します。

コペリウスが今再び素晴らしき音楽を蘇らせる。19世紀に登場した6人の 紳士。しっかり着飾られたフロックコート、見栄えの良いシルクハット、 そして靴もきちんと磨かれている。


小説のような文章です。誰か、Japanologie(日本学)でも勉強していたのか?!
と思ったらカラクリはこちら。




 ドラムのNobusamaです。ノ、ノブサマ…??そう、信様です。なんとコペリウス、ドラマーが日本人なの
です!オフィシャルサイトによれば、信様は浪人侍で、オランダ貿易船に身を隠し、ヨーロッパに赴いた
にコペリウスのドラマーとなったのだとか。なるほど、髪が長いのもうなずけます。そしてこの信様、神秘
のベールに包まれていて、「信様」である、という情報しかありません。彼は一体何者なのか…それは
いつか明らかにしたいと思います。

 サイトには、このような調子のプロフィールが6人分載っています。これは果たして、ドイツ的ジョーク
センスなのか、日本的ジョークセンスなのか…。



 さてさて、みなさんコペリウスに興味を持っていただけたでしょうか?しかしこういうものは百聞は一
見にしかず(一聴にしかず?)、Youtubeには彼らの公式チャンネルがあるので、ぜひ聴いてみてくだ
さい!そして祝日のない6月を乗り切りましょう!






Marktbrücke



写真の出展


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