2018年1月10日水曜日

【学生記事】ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト



 モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-1791)を知らない方はいないと思います。音楽の授業にも必ず登場し、世界のあらゆるところで演奏され、ベートーヴェンと並んで名前を知られている大天才です。今回は、モーツァルトについて少し書いてみようかと思います。

 モーツァルトは、現在のオーストリアのザルツブルクに生まれました。モーツァルトの父親はザルツブルクの宮廷音楽家でした。モーツァルトの父、レオポルトはモーツァルトの才能に気づき、音楽を教え始めました。3歳でチェンバロを弾きはじめ、5歳の時に初めて作曲をしました。5歳で作曲している時点で普通の人ではないですね。子供の時から父であるレオポルトと音楽家として活動し、イタリアに旅行し演奏会を開いたり音楽技法を勉強したりしています。14歳の時にはローマ教皇から勲章を授与されています。
 ドイツのマンハイムに移りパリへ行く途中、レオポルトの弟の娘であるマリアに恋をします。またマンハイムの音楽家フリドリン・ウェーバーの娘アロイジアに恋をし、結婚をしようとしますが、父に反対されパリ行きを命じられています。
 ウィーンに移ったモーツァルトは、ザルツブルク大司教の元を解雇され、演奏会やレッスン、作曲などで生計を立てます。ここで父の反対を押し切りコンスタンツェという人と結婚します。コンスタンツェはアロイジアの妹です。ウィーンにいる間に、「ピアノソナタ第11番トルコ行進曲付」「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「交響曲第394041番」などの名曲を書き上げています。晩年には「魔笛」も書いていますが、収入が減り生活が苦しくなります。レクイエムの作曲の最中に体調を崩し、35歳の若さでこの世を去ります。

 本当に恐ろしいまでの才能が生み出した音楽は、250年もの年月が経っても未だに演奏され人々の心に深い感動を与え続けています。

 今回は、上でちらっと名前を出した「交響曲第41番 ジュピター」を紹介しようと思います。




hr交響楽団(hr-Sinfonieorchester)、指揮はパーヴォ・ヤルヴィです。

 以前紹介させていただいたブルックナーやマーラーなどと比べるとまだオケの規模がそんなに大きくありません。ですが、迫力や美しさやパワーがとても強く、聞くたびに本当に天才なのだなと思わせられます。

 個人的にオススメな部分ですが、第四楽章を聴いてみることをお勧めします。25:36くらいからです。曲の最後を締めくくるにふさわしい、綺麗さと力強さを持った楽章です。私はこの曲の弦楽器と木管の華やかな掛け合いや混ざり合いをとても気に入っています。そんなに長くもないのでぜひ聴いてみてください。

Schöpfung

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